映画「いつか晴れた日に」 Sense and Sensibility
「いつか晴れた日に」と言われても、そのタイトルにピンとこない『Sense and Sensibility』です
このような良質な映画を観る喜びは、特別なものですね
読書の喜びと近い、なんともいえない味わいがありました
私にとっての読書と映画
私には、生まれた時からの記憶の障害があります
「覚えておく」ことができないのです
誰しも、きっとそうなのでしょうけれど、自分にとっての「特性」は、ごく「普通」のことです
他の人もきっと同じなのだろうと思っていました
なんだか変だとは、ずっと思っていましたが、
それがはっきりしたのは、40歳も近くなってからのことでした
例えば、小学生の頃、シャーロックホームズやルパンの本に夢中でした
学校の図書館にあったものは、たぶん、全て読んでしまったと思います
1日のうちに、読みきれてしまえばいいのです
でも、読みきれず、次の日に持ち越すとなると、これは大変です
なぜならば、次の日には、人の名前も、さまざまなヒントも忘れているからです
忘れるというより、覚えておくことが出来ないのです
だから、いつも「メモ」をとっていました
アレキサンダーはなんとか
ジュリアンはなんとか
というようにメモ書きします
犯人は誰それだと思うなんていうメモもあったと思います
人はみな、私と同じような方法で読書を楽しんでいるのだと思っていました
違いますよね^_^
メモなしに読めないのは、私だけでした
学校の成績がいいので、いつも学級委員でした
1番の困難は、クラスメートの名前すら覚えられないことでした
それぞれの名前の横に、特徴を書いたメモをつくらなければ、とても困りました
話が脱線です
読書ですね
読書はそれでも、私の喜びであり続けました
他の人たちとは「異なる方法」の読書ですけれど、私にとっては喜びでした
哀しいのは、
あんなに夢中になった数々の作品を、詳しく覚えておくことが出来ないことです
タイトルと著者名、
大雑把なストーリー、
登場人物の名前
例えば、名作であれば、読んでもいない夫が、すらすらと言える基本的なことが、
感動とともに読んだ私には、何ひとつ、ヒントなしには出てこない
これは、こたえます
そんな、私だけの私のやり方の読書は、ある時期をもって、ほとんど出来なくなりました
私の家族には、私を必要とする人が多かったからです
若い頃に、何度も読んだ作品は、今も私の宝物です
記憶喪失ではないので、ヒントさえあれば、思い出すことができます
さて、映画の話でしたね
映画はありがたい存在です
2.3時間のうちに、まとめて観るものですから、
覚えておかなければ続きが分からなくなるということがありません
そして、
今回の映画のように、とても優れた役者と風景と内容に恵まれた作品は、
自分が読書で想像する世界のような、特別な輝きがあります
観おえた後の、長く続く余韻は、読書と同様に、喜びをくれます
今の私には映画がぴったりです
感謝です
原作は、ジェイン・オースティンの「分別と多感」
ほかにも「傲慢と偏見 Pride and Prejudice」
エマ・トンプソン
子供たちにとって、エマトンプソンといえば、それは「ハリーポッター2」のヘンテコな先生役と「美女と野獣」のポットのお母さんの声だったと思います
でも、私にとってのエマ・トンプソンは、「ハワーズエンド」と「日の名残」そして今回の「センスアンドセンシビリティ」です
こういう役は、エマトンプソン!だと思います
英国の女優という矜持を感じます
現代物では「ラブアクチュアリー」が大好きです
そういえは、「ラブアクチュアリー」と「いつか晴れた日に」は、役者3人がかぶっていますね
ヒュー・グラント
この映画の役も、ヒューグラントならではでしたよね
エマトンプソンの相手役としては、若く見えすぎとも感じますけれど、性格であるとか、佇まいであるとか、
やはり、ヒューグラントでしょう!と思いました
そのうち、ヒューグラント特集も書いてみたいですね
アラン・リックマン
この方も独特のムードがいいですよね
子供たちにとっては、ハリーポッターシリーズのスネイプ先生!ですね
これはハマり役すぎて、こわいくらいです^_^
大人にとってのアランリックマン
「ラブアクチュアリー」のアランリックマン演じるところの夫が、秘書にはネックレスを、妻のエマトンプソンにはジョニミッチェルのCDをクリスマスのプレゼントにしていたシーンは、世界中の妻が胸を痛めたシーンだったと思います
エマトンプソンの姿に、胸が痛い、痛い
「ラブアクチュアリー」も大好きな映画なので、別に書かなくちゃ!ですね
アポロ13号
こういう実話をもとにした映画は、エンタテイメントに終わることなく、学ぶことが多いですよね
責任の所在を問うたり、嘆いたり、諦めたりしている暇は1秒もない
諦めたら、ひとは死ぬだけ
生きるためには、前に進むだけ
ことに、宇宙船内のアレコレで簡易的に作ったダクト?のシーンは、
諦めないとは、なんなのかを教えてくれました
さらに、船長の老いたお母さん
アームストロング船長が励ましに来てくれても誰か分からないようなお母さんですが、
孫が泣くのを見て言った言葉
私の息子は、たとえ洗濯機に乗ってだって地球に帰ってくるよ
こういうね、根拠のない自信だとか、
根拠のない信頼って、
1番大切だと思うんです
自信をもつから前に進める
信頼するから前に進める
どうせダメだ、とか
だって出来ないから、とか
そういう気持ちや言葉は、なんら、いいものを運んではきてくれないですよね
言霊ですよね
自信をもつこと
信頼すること
とても大切だと思います
トムハンクス、ビル・パクストン、ゲイリー・シニーズ、ケヴィン・ベーコン、エド・ハリス
全員、素晴らしい!
- トム・ハンクスは、うちの子供いわく、トムハンクスのことを嫌いだなんてひとに会ったことがない、だそうで、いや、今回の映画も、好きにならずにはいられません
- ビル・パクストンも様々な映画で見かける顔です。味わいがたまりません。エイリアン、タイタニックもさることながら、私は竜巻の映画「ツイスター」も好きです。お亡くなりになっていて残念です
- ゲイリー・シニーズもたまりませんね。「フォレストガンプ」の車椅子の役!ですよね。なんとも言えない良さがあります。
- ケヴィンベーコンはいい男!出てくるだけでいいです
- エド・ハリス!この映画は彼!ですよね。人の命を預かるリーダーは、こうあってほしい!諦めない勇気、専門家全員を巻き込む熱!そして冷静な判断と信念。いやあ、参りました
ありがとうございます
映画が好きすぎて、長く長くなりすぎました
淀川長治さんの気持ちが、今はよくわかります
どんな作品も、愛おしい!
みなさんの愛おしい作品は、何を思い出しますか?
今回の2作品は、ご覧になりましたか?
今日もいい1日をお過ごしくださいね