2012年のアカデミー賞作品賞は「アルゴ」でした
アカデミー主演女優賞をとったのは、ジェニファー・ローレンスの
「世界にひとつのプレイブック」です
アルゴ
イランでのアメリカ大使館人質事件が題材です
実話がもとになっている怖さですね
人間って、怖いです
イランの人が怖いわけでなくて、どこの国の人も、状況が変わると同じような狂気に陥る可能性がある
誰でも
私も
あなたも
そこが怖いんですよね
英雄となったカナダ大使夫妻も、成功しなければ、自分達もメイドさんもかくまったアメリカ人も、全てが殺されていた可能性があるわけで
何が正解かなんて、本当にわかりません
この6人を拒んだイギリス大使館やニュージー大使館をけなすこともできません
ベン・アフレックは、監督に主役に、
これは凄いです
ハマり役だと思います
こんな奇想天外な作戦が、深刻な状況のなかであったこと自体、信じられない思いです
こういう、前例のないことに突破口をひらいていく強さがアメリカだと思います
世界にひとつのプレイブック
躁うつ病になる
配偶者が浮気する
配偶者が死んでしまう
苦しいことは、誰にでもありますよね
誰にも起こります
それを、どう乗り越えていくのか
それと、どう共存していくのか
希望のある映画っていいなあと思います
若い時には、小難しい芸術的な映画や、救いのない映画も好きでした
今は、
希望のある「生きるって苦しいけれど、まんざらでもないよね」と笑える映画が好きです
私が若かった頃、母がいつも言っていました
「現実が苦しいのに、映画でまで苦しいのや悲しいのはイヤね」
「映画は、楽しいものがいいわね」
「ハッピーエンドがいいわね」
私の場合は、
今もつい、怖い映画、悲しい映画、エグい映画も観てしまいますが、
救いのある映画が、やはり好きです
権力が行うフェイク
前回の映画「ゼログラビティ」がらみでお話しした映画「カプリコン1」も、権力による事実の捏造が題材でしたが、
今回の「アルゴ」も同様です
チカラとお金とヒトが揃えば、なんでもできるんですよね
カプリコンは、架空の話ですが、
アルゴは実際にあったことを元にしています
ヒトの命のかかったことなので、なおさら、ものすごく興味深い新旧の映画2作です
ありがとうございます
我が家には障がいもある子供がいますので、
映画も一緒に観ることが多いのですが、
ここぞとばかりに、あちこちで私の「解説」がはいるので、
あとのメンバーには、うるさいと言われます 汗
もちろん、映画館では無言ですよ^_^
でも、映画って、面白いなかに学びも多いんですよね
各国の歴史と文化
クーデター
普通の人たちの狂気
大使館
脱出
人質
救出
CIA
政治
映画界
空港
語学
家族愛
本当に、知ることは沢山あります
私も夫も60代になりましたが、障がいもある子に恵まれた幸せを感じます
ともに生きる、
ともに学びあう幸せがあります
出生前診断で、障害のある子供の命を絶つ決心をされる方達に、綺麗事は言えませんが、
「障害と同じ状態」になっていく年老いた親たちと共に暮らす経験もしていますので、
歳をとり、いつのまにか自分が「障害と同じ状態」となった時に、
今度は自分の子供たちの側から、
「そんな風なあなたの命はいらない」と言われることも、ちゃんと想像してから、決めてほしいと願います
障がいは、こどもも、おとなも、高齢者も、誰もに、いつでも、おこりうることです
自分もなる「可能性」を想像してから、決めてほしいです
テレビで出生前診断の話が出るたびに、「自分たちは、いらない人間なのか」と悲しい顔をする子供に、
逆もまた真なり
因果応報の話をします
(因果応報って、私の性格キツイですね)
「そんな子どもは、いらないという人は、
自分がいつか、そんな人になった時に、
あなたはいらないと言われても、文句など言えないんだよ」
誰だって、いらないなんて言われたくないです
自分のことばかりだけでなく、他者にも優しい人が増えてほしいです
それが、いつかは、自分をも助けてくれることですから
また、話が脱線ですね
いつも小うるさい母ちゃんです
今日もいい1日をお過ごしくださいね
