2013年アカデミー賞の映画
以前に「ゼログラビティ」については書いていましたが、
アカデミー作品賞をとった「それでも夜は明ける」は、まだでしたね
無知な親子に重い映画でした
12 Years a Slave
原題は「12 Years a Slave」です
日本語タイトルの「それでも夜は明ける」では、どんな映画なのかわかりません
原題の「12年間、奴隷として」ならば、え?!どんなこと?と思います
アフリカから奴隷として連れてこられた人たちの話ではありません
普通にアメリカ市民として暮らしていたのに、「誘拐」「拉致」され、売り飛ばされ、奴隷として見知らぬ土地に流れ流れていくアフリカ系の「普通のお父さん」の12年間の話です
ゾッとします
ゾッとするのは、
「自由黒人」というカテゴリーもです
いったい何が、自由黒人なのか?
奴隷としてアフリカから無理やり連れてこられ働かされた人たち
その子孫
その中の自由黒人と呼ばれた「奴隷」ではなくなった人たちの生活だって、規制だらけだったけれど、
奴隷の生活は、本当に本当に最悪で、
そこから、逃れられた人、逃れられなかった人
重いです
よく例に出される「善良で優しい白人の主人」の存在
そんな主人(カンバーバッチ)だって、他者からの報復が怖くて、自分から動くことなど出来はしません
流れ者の良き白人(ブラピ)すら「約束はできない」とおよび腰でした
ポール・ダノすごし
前にも書きましたが、ポール・ダノはこの映画で最悪の人の役をしています
イヤだなあと思って観ていたら、あとで、大好きな映画「リトル・ミス・サンシャイン」のお兄ちゃん!だと知りました
すごいよ
役者です
ありがとうございます
戦争でソ連の捕虜になり、シベリア抑留されたおじがいます
のちに死人のような姿で帰国したそうです
帰国後は、シベリアのことは何も語らず、亡くなりました
ロシアでの暮らしは、奴隷と同じであったことでしょう
戦争は最悪の手段だと思います
自分が捕虜として悲惨な労働をさせられる可能性、
奴隷にされないためには、
殺されないためには、どうすればいいのか
いったいどうすれば、いいのか
今回の映画は
たまたま、障がいもある子供が選んだ映画でした
あまりに重い題材に、親子で、無言となってしまいました
生きていくことは、考えることですよね
戦争を、捕虜を、奴隷を、拉致、誘拐を、自分のこととして想像してみると、とても怖いです
「それでも夜は明ける」ご覧になりましたか?
誘拐して奴隷にするなどという「悪夢」があることを、ご存じでしたか?
なにが起こったのかも知らされないまま、置き去りにされていた家族だって、違った意味の悪夢ですよね
赤ちゃんの姿が救いでした
普通の日々ほどありがたいものはないですね
今日もいい1日をお過ごしくださいね