2022.3.17の記事を2022.04.02に更新しました
アカデミー賞全体は、コチラです
映画「ドライブ・マイ・カー」ごまかさずに生きる
大きくて長い地震の後なので、ますます「ふつうの日々」が、なんと尊くて幸せなものなのかと実感します
そんななかで、映画「ドライブ・マイ・カー」は、
生きるということは、悩み苦しみも多くて、本当は怖いけれど、
そこから逃げないで、正直に生きるということを考えてしまう映画でした
大切な人と過ごしているのに、隠したり、ごまかしたりで、理解しあえないまま終わるのは、悲しいです
濱口竜介監督の「ドライブマイカー」までの作品とは
備忘録です
監督・脚本
『ハッピーアワー』
『寝ても覚めても』
『偶然と想像』
『ドライブ・マイ・カー』ほか
脚色賞
アカデミー賞には、脚本賞と脚色賞があるのですが、
今回ノミネートされているのは、脚色賞のほうですね
脚本を書いているのも、「濱口竜介
大江崇允」とあるので、
この辺の使い分けが私には分かりませんでした
wikiによると、脚本賞は、
これはオリジナルの脚本に与えられる賞であり、小説などの原作から起こされた脚本にはアカデミー脚色賞が与えられる。
ということでした
脚本を書いたのは「濱口竜介
大江崇允」のふたりでも、原作「ドライブマイカー」という村上春樹の短編小説があって、そこから起こしたものなので「脚色賞」になるんですね
「作品賞」「監督賞」「脚色賞」「国際長編映画賞」の4部門でノミネート
すごいですよね
私個人の感想としては、23歳のプロのドライバーを演じた「三浦透子」さんの存在が光っていたと思いました
彼女あってのリアリティだなあと
北海道の小さな町から来た、抱えたもののある若者を演じますが、
演じているというより、本人を見ているようなドキュメンタリーのような錯覚に陥りました
ご本人も北海道出身だそうです
すごい役者さんに出会いました
(CMの2代目なっちゃんだそうですが、見たような、見なかったような)
多言語の面白さ
劇中劇の役者さんとして、沢山の言葉をもつ異文化の役者さんたちが登場します
日本語
英語
韓国語
中国語
手話
言葉は、人と人とが理解しあうために不可欠なものですが、
一方で、言葉では伝わらないものを体で伝えるという場面が、さまざまに登場します
そして、異言語で伝わらないはずなのに、伝わる何か
これは、手話にも通じたのですが、
手話をまったく知らないものにも、伝わる何かがありました
言葉というストーリーだけでなく、
音
体の動き
表情
すべてが、ひととひとをつなぐ「なにか」ですね
日本映画のメインの部門の受賞は「おくりびと」以来
「おくりびと」もいい映画でしたよね
ずっと以前に観たものですが、
死生観を変えるような映画でした
私の母が昨年亡くなった時にも、お世話になりました
その方々に、感謝しています
ありがとうございます
映画館の出入り口から最も遠い席になってしまったので、
終了後、出口を出るまでに待ち時間が長く、
たくさんの人たちの感想の声が聞こえてしまいました
なかには、
眠っちゃったよ
意味がわからなかった
という、これも正直な声もありました
小説も、映画も、音楽も、なにもかも、
出会いでしかなく、
好みでしかないので、
優劣などないのですが、
溢れるばかりの作品群の中から、たった一部しか、読んだり、観たり、聴いたりする時間がないとするならば、
一定の評価のあるものの中から選ぶというのも、
一つの方法かもしれませんね
逃げないで生きるって、怖いけれど、大切なことですね
誰にとっても、今日は最後の日かもしれないですものね
今日もいい1日をお過ごしください