あい青子「大好きだった曲」と「手離し服」で幸せを感じる「認知症の予防と介護」

認知症、障害、癌、介護といろいろあっても「幸せな気持ち」になれる「音楽」や「ファッション」や「脳科学」のヒントです 自分自身と家族のために書いていますが、一緒に楽しんでいただけたら、とてもとても嬉しいです

原田美枝子監督のドキュメンタリー映画「女優 原田ヒサ子」を劇場でNetflixで観る【母の夢と家族の幸せ】

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NHKのインタビューでも素敵だった原田美枝子さんの監督作品もぜひ(更新)

原田美枝子さん、魅力的ですよね

お母様も、

お子さん3人も、とてもいい感じです

ぜひ、ご覧になってみてください

youtu.be

コチラの映画です

www.haradahisako.com

Netflixで「女優 原田ヒサ子」を観る

女優の原田美枝子さんが、実のお母さまヒサ子さんを「監督」として撮られたドキュメンタリー映画「女優 原田ヒサ子」を家で子供たちとNetflixで観ました

お母さまは90歳、認知症でいらっしゃいます

そのお母さまを「主役」にした映画の制作には、

原田美枝子さんの3人のお子さん達も参加されています

つまり、

  • 認知症になり、娘ではなく「自分が女優である」と思っているおばあちゃま
  • 本物の女優である娘(今回は監督)
  • 3人の孫たち

このご家族の物語でもあります

美枝子の長男の石橋大河(VFXアーティスト)、長女の優河(シンガーソングライター)、次女の石橋静河(女優)ら孫たちをはじめ、母ヒサ子の映画を作る美枝子の思いに賛同する人々が協力し、90歳の女優デビューとなる撮影のカチンコボードが叩かれた――

(映画のホームページより)

石橋さんというお名前に、あれ?と思ったら、

そう、原田美枝子さんが結婚された夫(ご主人)は俳優の石橋凌さんだったのですね

だから、娘さんも息子さんも石橋さんです

息子さんのパートナー、エマニュエルさんも出てきますね

認知症の映画というより、家族の映画と私は感じました

「我が家」との重なり

我が家は三世代六人家族でした

現在は五人になりました

昨年逝ってしまった我が家の「ばあちゃん」こと、私の母も長い間、認知症でした

原田ヒサ子さんの、お孫さんとの「お喋りの様子」が、

まるで孫たちを相手に毎日よく話していた母のようで、

私も子供たち(孫)も、涙がとまらなくなりました

ばあちゃんに、また会えたような気もちになりました

女優をするお母さん(原田美枝子)さんを助けて、お子さん達を育ててくれたお母さま

海外で癌になった私を助けて、子供たちを育ててくれた母(ばあちゃん)

親、子、孫、と家族の関係が、少しだけ濃いのかもしれませんね

認知症の不思議

これからご覧になる方々のために、詳しくは書きません

  • ヒサ子さんの人生と、叶わなかった夢

それが、
我が家のばあちゃんの人生と、叶わなかった夢を想起させ、

さらに、

私たちひとりひとりの人生と、叶わないかもしれない夢の「行方」を想像させます

信頼できる人が1人でも側にいる幸せ

自分の過去と、娘の過去とが、曖昧になってしまっているヒサ子さんですが、

表情が、おしゃべりが、とても素敵です

娘さんと、お孫さんたちに囲まれて、安心しているからかもしれません

母も、認知症になり始めた頃は、不安でよく泣いていました

認知症が進行して、父とふたりでの暮らしが立ち行かなくなり、娘の私と家族のもとにやってきてから、

母は、よく笑い、よく話すようになりました

父への暴言や文句も、嘘のようになくなりました

夫婦、パートナー、親子、兄弟姉妹、友人、親戚、ご近所の方、お世話してくださる方、

どなたでもいいのだと思います

だれか1人でもいいから、

そばに、安心できる信頼のできる人がいてくれる環境

それが、認知症の「症状」を和らげ、笑顔とお喋りを復活させてくれるのだと感じます

上映

上記のホームページもご覧ください

キネカ大森ドキュメンタリー映画祭 2022年10月7日(金)より開催
『女優 原田ヒサ子』上映日:10/9(日)、10/12(水)、10/20(木)

24分という、とても短いドキュメンタリー映画です

お時間と、映画館までの道のりが、合致される方は、ぜひ!

難しい方は、どなたか周りの方でNetflixを契約されている方とテレビでPCで観ることもできます

私は、息子が契約していたので、観ることができました

短いけれど濃い「すべての、お母さんたちに捧げます」という映画

とても、とても、いい映画です

最後に「すべての、お母さんたちに捧げます」というテロップが映し出されます

原田美枝子さんにとっての、お母さまヒサ子さん

私にとっての、母、「ばあちゃん」

子供たちにとっての、母である私の、近い将来

そして、

みなさんにとっての、お母さまたち

この世にいるものには、

みな生を授けてくれたお母さん(母親)がいますよね

関係性はそれぞれです

介護のありかたも、それぞれです

どれがいいも、

どれが悪いもありません

それぞれの親子関係が、そこにあるだけなのだと思います

その親子関係を、また違った視点で見せてくれるのが、

この映画の凄さです

24分というのが信じられないほどの濃い映画です

きっと、ご自身のお母さまのことを、考えずにはいられないことと思います

ありがとうございます

外見は全く似ていないのに、

ヒサ子さんのご様子が、語り口が、

我が家のばあちゃんを強く想起させるもので、

映画が終わった途端に、孫である私の子供が、

ばあちゃんと自分の会話の「隠し撮りビデオ」を皆にも見せてくれました

久しぶりの、ばあちゃんの声

笑い声

泣けました

大切なひとと、最後の年月を過ごせた私と子供たちは幸せものです

母を連れて(結果的には)自宅を捨てて、私たち家族のもとにやってきてくれた父には感謝です

そして、

こんなに素晴らしい「家族の映画」を観せてくれた

原田ヒサ子さん

原田美枝子さん

そしてお子さんたち家族に

感謝です

ぜひ、

お母さんをもつ全ての方々に見ていただきたいと感じました

みなさんは、

みなさんのお母さんの「叶わなかった夢」をご存じですか?

 

今日もいい1日をお過ごしくださいね