ジェームズ・アイヴォリー監督の作品
「A Room with a View」です
とても好きです
E.M.フォースターの小説は、
ジェームズ・アイボリー監督が
- 眺めのいい部屋
- ハワーズ・エンド Howards End
- インドへの道
- モーリス
と、映画化していて、どれも魅力的でした
映画「眺めのいい部屋」
この映画を観た時、私はとてもとても若くて、それから何十年後かに、この同じ映画を観て何を感じるかなど予想もしていませんでした
当時の感想は、どんなだったのでしょうね
大好きな映画のひとつですが、
この記事を書くために観なおしてみて、記憶の底から「人生の思い出」があふれてきました
フィレンツェ
イタリアが好きです
この映画でも出てくるように、イギリスとイタリアでは、色彩が全く違うと思います
そして、人も違います
最初に好きになったイタリアの街は、水の都ヴェネツィアでした
当時はパリとヴェネツィアの魅力の虜でした
それから、歴史の宝庫ローマやバチカンを知り、
トスカーナの街々に引き寄せられていきました
なかでも、フィレンツェはあまりにも美しく、
そして亡き母との「思い出」がつまった街です
そのフィレンツェの全景が映し出された時、
「もうこの景色も見ることもないわね」と、ひとりフィレンツェの遠景を飽きることなく見つめていた母の姿が思い出され、
胸が苦しくなりました
子供たちは小さく、歓声をあげて遊んでいました
その向こうで、静かに一点を見つめる母の姿が脳裏に焼きついています
いきなりのマギー・スミスとヘレナ・ボナム=カーター
この映画を初めて観たときに、この2人の役者をどう思ったのかは、もう覚えていません
そして数十年後の今、驚きます
そうか、
この2人はのちに映画「ハリー・ポッター」の
マクゴナガル先生になり、
怖い女、ベラトリックス・レストレンジ!になるんですよね
マギー・スミスのほうは、そう変わりませんが、
ヘレナ・ボナム=カーターの変わりようは凄いものがあります
この映画の頃は、ぽっちゃりとしていて可愛らしいんですよね
のちの姿との共通点は、情熱的なところくらいで、
奇人変人的な、エキセントリックな持ち味は、感じられませんでした
それにしても、いきなり驚きました
いろんなこと、忘れていますよね
イギリス、階級社会
イギリスで憧れでもあり怖いものでもあるのが、階級の存在です
ヨーロッパのなかでも、今回の映画のイタリアやギリシャ、そしてスペインといった暖かな国々には、
休暇で訪れるイギリス人たちがたくさんいました
まさに、時代は違えどあの雰囲気で、旅先にもイギリスを持ち込んでいました
子供連れの私たち一家を気に入ってもらえたこともあるし、
完全無視のこともありました^_^
労働者階級のジョージとお父さん
大好きなビートルズのジョージではありません
「眺めのいい部屋」のジョージとそのお父さんです
ジョージを演じたジュリアン・サンズ、かっこいいですよね
ヘレナの弟役のルパート・グレイヴスも可愛いけれど、ジョージとお父さんの味わいがたまりません
ジュディ・ディンチ
え?!
この人は歳をとらないのか?!
ほんの少し出てくるだけで、ものすごく印象に残る女優さんですよね
『眺めのいい部屋』が1986年
そこからの『007』シリーズ
印象的なのは『ショコラ』で2000年
決定打は『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の2012年
なんだか、本当にぶれないというか、全く変わらない稀有な俳優さんだと思います
音楽
映画は音楽もお楽しみですよね
この映画は、いい音楽がてんこもり
クラシックに詳しくない私でも、
うっとりするものがあります
ありがとうございます
映画っていいですよね
思い出と重なるとさらにいいです
みなさまの「思い出の映画」にはどんなものがありますでしょうか
こちらもよろしければどうぞ
今日もいい一日をお過ごしくださいね