あい青子「音楽療法」「回想法」「手ばなし」で毎日幸せを感じる

毎日「幸せな気持ち」になれる「音楽回想法」や「服の手放し」や「脳科学」のヒントです 認知症、障害、うつ、癌、介護といろいろあっても大丈夫♪ 自分自身と家族のために書いていますが、一緒に楽しんでいただけたら、とてもとても嬉しいです

2020年アカデミー賞作品賞オスカーは映画『ノマドランド』ノミネートに映画『ファーザー』も

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映画「ノマドランド」

www.20thcenturystudios.jp

今年のアカデミー賞授賞式を控えて、

昨年度のアカデミー賞作品賞の復習です

オスカーは、映画「ノマドランド」でした

ノマドランドのノマドって?

ノマドは、もともと「遊牧民」のこと

転じて、ノマドは「放浪者」や、「定住地を持たず移動しながら暮らす人」のことのようですね

え?!

それって、私や、私の家族のこと?!

夫の母や私の両親たちも含めて、転々とする人生を生きた人ばかりなんです

子供たちも、そんな両親に育てられ、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアと、転々としています

もちろん、日本の中もあちらこちら、

縁のあった土地があります

糸の切れた凧のような人生

 

そんなわけで、

タイトルからして「ノマドランド」

転々とする人たちの土地?

とても興味がありました

主人公役のフランシス・マクドーマンド

この映画は夫と観たのですが、主人公を見て夫が「あの映画にも、この映画にも出ていた!」と言うのに、

わたしはピンとこなくて、

私の両親を呼び寄せての介護が始まってから、

そういえば、映画館はおろか、家のテレビでの映画も、私だけ見られなくなっていたなあと実感しました

疲れ果てて「映画タイム」になると寝てしまうからです 汗

というわけで、

私が印象に残っているフランシス:マクドーマンドは、「ミシシッピー・バーニング」と「あの頃ペニーレインと」かもしれません

wiki詣をしてみたら、

フランシス・マクドーマンド自身も、各地を転々として育ったそうです

そういう人たち独特の感性というのも、あるかもしれませんね

原作はノンフィクションの『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』

ノマドランドという、なんだかよくわからないタイトルが、厳しいものとして映ってきますね

アカデミー賞

こんなに評価が高かったのですね

第93回アカデミー賞では、計6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、マクドーマンドの主演女優賞を受賞した。

家を失うこと

人の感性はそれぞれですが、私の場合は、

「家を失った、あるいは自ら家を出たホームレスの人たちは、全ての人たちの(自分の)明日の姿でもある」と、感じています

戦争で土地を追われるように、逃げることも、他人事とは思えないし、

なんらかの理由で、家を失うことも、人ごとではありません

(というところで、驚きました

実は、この記事の一部は、「ノマドランド」を観た時に下書きしたものだったんです

そして、この記事を載せる現在は、

戦争で土地を追われるように逃げることも、家を失うことも、ウクライナの人々の現実となってしまいました)

この映画では、アメリカにおいて、家を失った高齢者の姿を追っています

映画「ノマドランド」とは

コチラのサイトがとても面白かったので、貼らせていただきます

searchlightpictures.jp

私にとってのノマドランド

この映画が、こんなに私を惹きつけるのは、その「光景」あってのことです

転々とする場所は、すべて「アメリカの荒れた自然」の中です

ロードムービーにもなっています

私はもともとロードムービーが大好きです

それは、子供の頃からのクセなのかもしれません

転々と移動する際に、車窓にうつる見知らぬ家々を見ながら、

そこに暮らす人たちの人生を想像するのが好きでした

ここで生まれたら、どんな人生なんだろう?

そんなことを考える、へんな小学生でした

大人になっても、そのクセは治らず、

自分自身も2年くらい同じ場所に暮らすとモゾモゾするし、

また、あらたな見知らぬ土地に行ってみたくなります

アメリカでも暮らしました

住んだ場所は3ヶ所でしたが、気が狂ったように車で東西、南北、アメリカを走りまわりました

同じ国の中とは思えない、異形の大自然と、さまざまな文化を感じさせる家々がありました

経済の豊かさと、心の豊かさ

経済的に破綻して、車上生活を送る人々を、

お可哀想に、と思う方々もいらっしゃるでしょう

家を失い転々とする自分自身を憐れむ人たちもいることでしょう

けれど、

私は正直なところ、彼らの生活はとても豊かなものだと感じてしまいます

異論があるのは承知の上で書かせてもらうと、

朝日が昇るのを、遮るものなく眺め、

ごく質素な衣食住の1日を過ごし、

また地平線の向こうに夕陽が落ちていくのを見る

 

着るものがないのは困る

眠る場所がないのも困る

食べ物がなければ生きていけない

けれど、

彼らの過ごす1日は、私たちが過ごす1日より、ずっと豊かなのではないか?

そんな疑問が、湧き上がります

 

それは、

ひとりの高齢の女性の行動に象徴されていました

 

愛する人がいた日々

大切な思い出

そういうものがあった人生は、現在の彼女の姿から、他の人が覗き見ることもできない「心豊かな人生」なのではないかと

そんなことを、ずっと考えています

 

ひとりで亡くなるご老人の方々が問題になっていますが、

その事後のあれこれは、実に大変なことですが、

その人自身が不幸だとか、哀れだとか、惨めだとか、

私はそんな風には感じていません

「心の豊かさ」は、その人の中にしかありませんから

誰にも、分からないものですから

映画「ファーザー」認知症の人から見た世界

さて、もうひとつの映画「ファーザー」も、この年の作品賞のノミネートでした

「羊たちの沈黙」のイメージが強すぎるアンソニー・ホプキンスの映画です

主演男優賞と脚色賞をとっています

主題はズバリ認知症

ノマドランドが私の問題だとするなら、

ファーザーは私の亡くなった母の問題でした

認知症の人たちは、今聞いたこと、今見たことも、覚えておくことができません

その恐怖

その錯乱

母も入院のたびに、「今すぐ家に連れて帰って」「殺されてしまうの」と泣きました

まだ治っていないうちに自宅に連れ帰ったことが何度もありました

ほとんどは「妄想」だと思います

でも、

映画ファーザーのなかのポールのように、心ない家族、身近な人、スタッフが紛れ込んでいる可能性も否定はできません

それくらい、認知症の人たちをケアする仕事自体も過酷だからです

私自身は、母の言葉を聞いて、

最期まで自分の目の届くところに母をおいておきたいと願いました

泣いて懇願する姿は、悲しすぎました

幸運なことに、その願いは叶いました

様々な要因で、願い通りにはいかない場合だって多いはずです

運がよかっただけです

コロナで、どんなに多くの高齢者、認知症の方々とその家族たちが、

辛い思いをしていることか

そして、

それを、どんなにたくさんの医療関係者の方々と介護関係者の方々が、支えてくださっていることか

映画「ファーザー」

とても深いです

cinerack.jp

ありがとうございます

映画は、色々と考えるヒントをくれます

 

「ノマドランド」、画面に映るのは、私が愛してやまないアメリカの荒野です

地球は、宇宙の中の一つの星なのだと実感するアメリカの巨大な荒野

ちっぽけな物欲や想念に流されがちな毎日のなかの「ちゃうねん!」という映画です

「ファーザー」、明日は我が身です

誰にとっても、明日は我が身です

 

ノマドランドはご覧になりましたか?

皆様は、転々とする人生は、お嫌ですか?

今日もいい1日をお過ごしくださいね