あい青子「大好きだった曲」と「手離し服」で幸せを感じる「認知症の予防と介護」

認知症、障害、癌、介護といろいろあっても「幸せな気持ち」になれる「音楽」や「ファッション」や「脳科学」のヒントです 自分自身と家族のために書いていますが、一緒に楽しんでいただけたら、とてもとても嬉しいです

認知症でも高齢でも病気でも、五感で「記憶」は蘇る

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特別な瞬間

誰にでもふっと「記憶」が蘇る瞬間ってありますよね

嗅覚「匂いで思い出が蘇る」

秋の夕方の焚き火の匂い?(つるひめさん、ありがとう!)

今どき、焚き火をする家はないのですが、

そんな匂いがする時がありますよね?

胸がキュンとします

幼かった日、父とたった一度だけ、庭の枯れ葉を燃やして、ついでにアルミホイルに包んだサツマイモを焼き芋にした思い出があります

50年以上前の、忘れていた記憶が蘇る匂い!

すごいですよね

我が家の90代のじいちゃんとの思い出だ~~

味覚「お母さんの味だ!」

そんなものを食べたことも忘れていたのに、

あ!という瞬間がありますよね

私の場合はセロリの入った炒め物です

私の家族はセロリを好まないので、私もセロリのスティックを食べる以外は、料理に使うことはあまりありません

そんななかで、炒め物にセロリが入っていると、

「あ!お母さんの味だ!」となります

逝ってしまったばあちゃんは、料理が上手でした

お母さーんと、今も叫びたくなります

視覚「これは〇〇の写真」

認知症でボンヤリしていることが多くなっても、ハッキリする時だってあります

さまざまな働きがけをすると、効果抜群ですが、

何もしないのに、写真アルバムなどを自分で開けて、

なんと、書き込み!をしていたこともありました

90代になってからの母の字は、少し震えています

だから、新しい書き込みだとすぐ判別できます

綺麗で丁寧な字は変わりませんが、震えているおかげで区別できるなんて感謝です

「〇〇の隣の家」

私が2歳にもならないころの写真に、あたらしく付け加えられていたメモでした

お母さん、ありがとう

触感「孫の髪を撫でる」

髪の多い一家です

白髪が多い一家でもあります

母は、ふと孫の髪を触っていることがありました

「〇ちゃんは、ほんとうに髪が多いのね〜」

そこから、昔の記憶が蘇ります

「私も髪が多くてね、美容室で嫌われたのよ」

という日もあるし、さらに遡って、

「私も髪が多くてね、学校に行くのにおさげの三つ編みにすると、重かったわねえ」

なんていう、80年前?!の記憶を語る時もありました

本当にキッカケは、いろいろです

聴覚「好きだった曲」

お年寄りや認知症の方々に、

なにか思い出すキッカケが欲しい時、

五感の中でもっとも効果があるのは、個人的には嗅覚と聴覚ではないかと思っています

でも、

嗅覚は偶然の産物で、こちらが準備するのは難しい!

その点、聴覚「好きだった曲」は簡単ですよね

その曲を聴かせてあげるだけで、その効果には驚かれることでしょう

私たちが準備しなければならないのは、

その方その方の「好きだった曲」が何だったのかを知ることです

ご家族、お友達、兄弟姉妹に大活躍していただいて、

効果抜群の「大好きだった曲」を、ぜひ、聴いていただきたいですよね

ありがとうございます

シックス・センスという怖い映画もありましたが、

今回はファイブ・センス(五感)でした

煙草や香水の匂いでよみがえる記憶

鳥のさえずり、風や雨の音でよみがえる記憶

寒々とした暗い景色によみがえる記憶

ありますよね?

記憶って、ほんとうに不思議です

そして、認知症や高齢で「反応しないひと」だなんて思っていたら

大間違いです

からだのなか、あたまのなか、こころのなかは、

いきいきと生きている「その方」がいらっしゃいますよね

ヒントが、チャンスが、ほしいだけ!

5感、いかしていらっしゃいますか?

今日もいい一日をお過ごしくださいね