あい青子「大好きだった曲」と「手離し服」で幸せを感じる「認知症の予防と介護」

認知症、障害、癌、介護といろいろあっても「幸せな気持ち」になれる「音楽」や「ファッション」や「脳科学」のヒントです 自分自身と家族のために書いていますが、一緒に楽しんでいただけたら、とてもとても嬉しいです

映画【グリーンブック】2018年アカデミー賞作品賞/ノミネートはクイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」も

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映画「グリーン・ブック」にみる「求めるものの違い」

gaga.ne.jp

映画のタイトル「グリーンブック」は

「黒人ドライバーのためのグリーン・ブック」という実際にあったガイドブックからきています

今は、なんでもネットで調べられる時代ですが、

私が初めてアメリカに住んだ頃は、インターネットはまだなく、

ドライブの友は、トリプルA( AAA)アメリカ自動車協会のアメリカとカナダの無料のドライブ地図とツアーブックでした

この本、何が良かったかというと、

評判がいい、美味しいという観点だけでなく、値段が安い(カジュアル)から、値段が高い(ゴージャス)まで、広いアメリカ各地のレストランが、地方の小さな町まで(!)ランク付けされていたため、

間違って入ってしまう!という危険性を少なくできたところです

多分、今もそう変わりはないと思いますが、

アメリカの都会でレストランに入るのと、田舎でレストランに入るのとでは、体験が全く違ってきます

私はアジア人です

日本では意識せずに暮らしていますが、アメリカではアジア人です

そして、アジア人など、かつて実生活では見たこともないという地域が、確実に存在します

そんな場所で、長距離ドライブ旅行の最中に入るレストラン

これは、ちょっとしたサスペンスでした

まずは、視線が集まります

興味深々なこともあれば、ノットウェルカムな気配のこともあります

店内ではないですが、銃をもって、立ちはだかれたこともありました

でも、私はアジア系です

アフリカ系の人たちの恐怖は、こんなものではないことも、容易に想像がつきます

そんなアフリカ系の人たちが「頼り」にしていたガイドブックが

この映画の主題のひとつです

人種の違い

貧富の違い

教養の違い

人との関わり方の違い

性の違い

性格の違い


アフリカ系のピアニストと、イタリア系の用心棒

教養のあるピアニストと、学のない用心棒

お金持ちのピアニストと、貧乏な用心棒

孤独なピアニストと、家庭と仲間に恵まれた用心棒

LGBTQに含まれるピアニストと、妻を愛する用心棒

 

人と人は、ここまで違います

けれど、

人と人は、ここまで違っても、深いところでつながることができます

そこが、素晴らしいところですよね

 

最後の方のシーンで、奥さんがピアニストに抱きつき、

「ありがとう」とささやく言葉

用心棒とピアニストの心がつながっていくその道中の間に、

遠く家で待つ妻もまた、心が温かくつながっていった、その感動がありましたよね

人は皆違うもの

「格差」などという冷たい言葉ではなく

みんなみんな、ひとりひとり「違うだけなんだよ」という、あたたかい言葉を使いたいです

違うだけだから、理解し合える

違うのが当たり前だから、理解し合える

そんな風に、生きていけるといいなあと思います

ロードムービーが大好き

映画「グリーンブック」は、ロードムービーでもあります

生まれた時からずっと、旅のような人生だったからなのか、

旅そのもの、車での行き当たりばったりな旅が好きだからなのか、

映画も、ロードムービーが大好きです

映画を観る楽しみのひとつが、かつて旅した土地や光景に、思いがけず再会できることです

観光地でもない、なんでもない、あの土地、あの光景

鍵もかからない安ホテル

あやしいバーレストランで食べたもの

すべてが思い出です

ボヘミアン・ラプソディ

残念ながらノミネートに終わったクイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」は、家族で映画館に観に行きました

障がいもある子供を持った幸せは、

成人してからも、幼い日々と同じように、親と子が楽しみをシェアしあえる点かと思います

なかなか、親と一緒に映画に行ってくれる成人した子供は、少ないですよね^_^

クイーンは、中学時代に好きになりました

50年前?の話です

日本では、華麗なるデビューでした

けれど、お金がない!

ビートルズとイエスのレコード

雑誌ミュージックライフ

ここまでが限界で、クイーンにつぎ込むお金は残されていませんでした

でもね、大好きだったんです

曲も、ロジャーの顔も、フレディのスタイルも^_^

そこへきて、時を超えての新作映画

観にいかないという選択はありません

一緒に行った夫は、私が隠れクイーンファンだったことを知らなかったそうです

子供たちは、私がボヘミアンラプソディを「ひとりオペラ」「ひとりウェインズワールドのヘッドバンギング」するのを聴いて育ちましたから、

またか!という感じですね^_^

ウエインズ・ワールドのあのシーンは、亡くなる前のフレディ・マーキュリーも気に入ったんですね

ジーンとします

コチラの記事です

rockinon.com

映画は素敵でした

上映後、私と同じような年の方たちが泣いているのを見かけました

そうだだよね

こんなふうに再会できるなんてね

娘さんと来ていた方は号泣で、多分、そうなることが分かっていたから、娘さんと一緒だったんだろうなあ

家に帰ると、YouTubeでロジャーとフレディの動画を見まくりました

映画になったのも嬉しいけれど、やっぱり本人が1番です^_^

中学の時の思い出が、溢れ出る体験でした

でも、

この映画の最大の功績は、新しい老若男女のクイーンファンを増やしたことだと思っています

この映画をきっかけにして、クイーンに関心をもち、聴いてみる

素直に聴いてみたら、すごくよかった

それがクイーンの実力ですよね

クイーンがまだアイドルだった頃、同級生には、クイーンファンはたった1人しかいませんでした

女の子から火がついたので、反対にロックの好きな男の子たちは、聴いてみづらかったのかもしれませんね

そんな、誤解や、イメージを超えて、

世界中にクイーンファンが増えていく!

フレディ(マーキュリー)、よかったね

天国で笑顔でみてるかな?

そんなことを想像してしまいます

ありがとうございます

アメリカやヨーロッパを車で走りまわり、途中の小さな町々で買い物をしたり、食事をしたり

そんな旅が私も亡くなった母も好きでした

スーパーで嫌な目で見られることもありました

そこの子供にサインをねだられたこともありました^_^

アフリカ系の人々が、ホテルに泊まったり、レストランに入ったりする時にトラブルを避けるためのガイドブックであった「グリーンブック」

差別はあからさまで、公的なものだった時代がありました

時間がかかろうとも、「公的な差別」はなくしていく努力を続けたいです

人の心の中はコントロールなどできないけれど、

「差別のシステム」は、壊すことが可能ですよね

 

映画「グリーンブック」ご覧になりましたか?

「ボヘミアンラプソディ」は、いかがですか?

今日もいい1日をお過ごしくださいね