あい青子「大好きだった曲」と「手離し服」で幸せを感じる「認知症の予防と介護」

認知症、障害、癌、介護といろいろあっても「幸せな気持ち」になれる「音楽」や「ファッション」や「脳科学」のヒントです 自分自身と家族のために書いていますが、一緒に楽しんでいただけたら、とてもとても嬉しいです

母の遺品整理と、母の本棚

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今週のお題「本棚の中身」より

「母の遺品」の整理と、母の本棚

私の母は、いつも本を読んでいる人でした

あまり社交的な人ではなく、ひとりで過ごすのが楽しい様子でした

図書館には散歩がてら、いつも出かけていましたが、

大好きな田辺聖子さん、曽野綾子さん、佐藤愛子さんの本などは、自分でも買っていた気がします

そんな母の遺品整理

私も本は好きなので、本に手を出すと、読み入ってしまいそうです

だから、

まずは、化粧品や、小間物、衣服や、文房具などを整理、処分しました

母の本棚のなかには、

趣味のお茶の道具や、家計簿などもあったので、

こちらも、なるべく淡々と、整理しました

母の子育てへの思い

そのなかに、なんと「エンディング・ノート」という冊子が入っていました

ご存知でしょうか?

自分の「冬仕舞い」を、こうしたいと記すノートのことです

記載日は平成24年11月1日とありました

母が認知症で、父と2人では暮らせなくなり、娘の私の元にやってきた直前のものでした

履歴書、学歴、職歴

簡単にですが書かれていました

母は昔、失礼なことにオールドミスとも呼ばれた職業婦人でしたので、

「仕事について1番の思い出」という欄には、

「お得意様のご招待で、係長さん他で温泉など」と社内旅行のことも書かれていました

家系図、家紋

詳しく、記入してありました

医療、介護

この欄にはドキッとしましたが、

尊厳死を希望
臓器提供は望まないこと
病名の告知
余命の告知
延命措置の不希望
などなど、

母の希望通りの亡くなり方をすることができて、

あらためて、ホッとしました

葬儀、納骨

この欄も、生前、何度も母に言われていたのと同じでしたので、

希望通りに行うことができ、

何よりと、ホッとしました

結婚、子育て

母が父と結婚した日と、

新婚旅行先が書かれていました

子供と孫の数も書かれていました

 

「教育方針」なんていう欄があり、

「子供を信頼、自由に」と母の綺麗な字で書かれているのを見て、

また泣きました

私はまさに、母に信頼され、自由に羽ばたいていいのだよという、一種の放任主義のもとに育ちました

信頼されるべき娘ではなかった時もありました

でも、母は一貫して「自己責任」ともいうべき、「信頼と自由の子育て」をしてくれました

それに比べて、我が身のなんと不出来なことよ。。。

娘としても、母としても、

なんとも心もとない自分自身です

涙が止まらないままに読み進めていくと、

「よく子供に読んであげた本」という欄がありました

「子供 世界名作物語」と母の字で書かれていました

これは、「少年少女世界の文学シリーズ」のことでした

幼い私に、定期的にやってきた本の数々

母も、必ず読んでいました

私にとっては好きなものも、読めなかったものも、両方ありましたが、

本好きに育ったのは、母のおかげだと思っています

この古い本は、母に頼んで2.3冊アメリカやヨーロッパにも孫のために帯同しました

母と私と子供たちの、共通の思い出の本です

そして、そのシリーズものの本は、今も「母の本棚」に並んでいます

子供向けの本ですから、母は「思い出」としてとっておいてくれたのでしょう

また、涙が止まらなくなります

ありがとうございます

今日は、

大好きな音楽の話もhttps://www.aiaoko.com/entry/awaiting

大好きなファッションの話も

https://www.aiaoko.com/entry/myclothes

すでに書いたというのに、

母の本棚とエンディングノートのことを思い出し、

書くのが止まらなくなりました

縁あって、母の子として生まれることができた幸せを感じます

私自身は不出来な人間ですが、

少しでも、自分の子供たちに、母と同じような「子供を信頼、自由に」という心で接することができるように、

心がけていきたいです

お題の「本棚の中身」のおかげで、

大切なことを、また、おもいだすことができました

ありがとうございます

長文、おつきあいくださり、

ありがとうございました