日本人が本当に世界に誇れるものとは?
前回はひとつのプロジェクト「TTT」と映画「パーフェクトデイズ」についてでした
コチラです
「THE TOKYO TOILET」(TTT)とは?プロジェクトと東京トイレットと映画「PERFECT DAYS」 - あい青子「大好きだった曲」と「手離し服」で幸せを感じる「認知症の予防と介護」
プロジェクトのテーマは?
日本人が本当に世界に誇れるものとはなんだろう。それを問い、かたちにしたプロジェクトがある。
ここからスタートですが、初回は建築家の安藤忠雄さんとの対談です
建築家の安藤忠雄さん
まずはコチラの記事です
安藤さんの言葉
柳井さんが言われたように、パブリックのトイレですからね。誰かが使ったら、次の人がまた使う。お互いに気を遣いながら使っていかなくてはいけない。それが公共性ですよね。その公共性に、日本人の美意識があらわれているのは、いいと思いますね。これからもきれいに使われ続けて、今は渋谷区だけですが、ほかの地域にも広まれば良いなと。日本のお店はどこもきれいですが、それだけじゃなく、トイレまで美しいんだと。人々が意識すれば、日本の街全体が美しくなると思います。
私がアメリカとヨーロッパで暮らして、最も驚いたのは、トイレの汚さでした
なぜこうなる?!?!
旅でも感じることですが、とりあえず、使えるトイレの場所を確認しないことには動けないということが多いです
それくらい、トイレは破壊されていることが多いし、
使えないほどに汚されているトイレの多さも日本の比ではないと感じます
安藤さんの言葉「公共性」
まさに、です
自分がよければいいではなく、
他の人のことも考える
私は、日本の教育に「掃除の時間」があることが大きいと思っています
掃除の人の仕事だからと、
教師も生徒も、教室もトイレも汚し放題の国々をみてきて、
それは違うのではないかと、
日本のいいところって「みんなできれいに保つ」心なんじゃないかと思いました
ついでに言えば、
忘れ物や落とし物が「拾った人のもの!」ではなく、
かなりの確率で本人に返ってくる独特の文化も、
日本人の美質としてあげたいです
映画「パーフェクト・デイズ」の活用
〈TTTのトイレでは、原則1日3回、清掃を行っている。利用者にも長く大切に使ってもらうにはどうすればよいか。柳井さんは考え抜いた末に「PERFECT DAYS」の製作に乗り出した。役所広司さん演じるTTT清掃員がシンプルな日常を丁寧に生きる姿を描きながら、何でもないような日々の一挙一動にこそ美が宿り得ることを浮かび上がらせる映画だ〉
そういう過程があって、出来た映画だったのですね
多くの方々に観てもらい、どう感じたかを話し合う機会が欲しいなあと思います
安心して入ることのできるトイレ
それを維持してくださる掃除の方たち
さらに、
汚さないことを心がける私たちひとりひとりの利用者
みんなが必需品の「トイレ」をいい場所にしていくのですよね
柳井康治さん
最後になりましたが、柳井さんの紹介です
柳井 康治
やない・こうじ 1977年、山口県生まれ。ファーストリテイリング取締役。普段はユニクロのグローバルマーケティング・PR担当役員として従事。日本財団と渋谷区をパートナーにして実施した「THE TOKYO TOILET」の発案者であり資金提供者。個人プロジェクトとして、映画「PERFECT DAYS」の企画発案、出資、プロデュースを手がける。
素晴らしいプロジェクトですよね
こういうものに、それこそ身銭をきって取り組む人がいてくれる
感謝です
柳井さんの言葉
トイレを作ってみて、清掃やメンテナンスの重要さを知り、それを伝えたくて映画を作ってみたら、カンヌで賞をいただく事にまで発展しました。皆さんにどう受け止められるか不安もありますが、安藤先生の言葉のように元気が出たり、温かい気持ちが残るものになっていると望外の喜びですね。
もう、映画を観て以来、
さまざまな観点から、語りたいことがいっぱいです
ありがとうございます
映画についてのネタバレを含む感想はコチラです
スポーツの世界でも、
観客が帰宅時にゴミを持ち帰る日本人
ロッカールームをきれいにしてから去る選手たち
と、話題になりましたが、
私たち日本人にとっては、ゴミを残さない、公共の場所はきれいに使うというのは、
小学生の時から「掃除の時間」を通して、普通のこととして定着した良き点ではないかと思います
世界中から集まる観光客が、日本の清潔な街に驚かれています
反対に、日本人が海外に出ると、あまりの惨状に驚くこともあります
公共心って、なんだろう???
考えるヒントですよね
?それぞれの国の美点ってありますよね
いいところはたくさん真似をして、
自分の住む国が良くなっていくと嬉しいです
今日もいい一日をお過ごしくださいね