あい青子「大好きだった曲」と「手離し服」で幸せを感じる「認知症の予防と介護」

認知症、障害、癌、介護といろいろあっても「幸せな気持ち」になれる「音楽」や「ファッション」や「脳科学」のヒントです 自分自身と家族のために書いていますが、一緒に楽しんでいただけたら、とてもとても嬉しいです

認知症の方にご高齢の方たちに映画「パーソナル・ソング 」が素晴らしい!ヘッドフォンを使う意味(耳が遠くなる問題)

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認知症だらけの家系です

「幸せな気持ち」になるために、「記憶」を呼び起こすために「大好きだった曲」を10ヶ月間、リストアップしてきました

そのキッカケになったもののひとつ、

映画「パーソナル・ソング」の方法論について今回は書きますね

 

コチラの続きです

https://www.aiaoko.com/entry/personal_song%21

 

40年前のモヘアのセーターを手離し

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このセーター、好きすぎて、手離さないでいたら、もう40年?!になろうとしています

すごいね、物持ち?がいいね

 

こっくりした赤の色、

やわらかなモヘアの質感、

セーターにも、カーディガンにもなる変形デザイン

すべてが好きでした

 

このセーターを見るだけで、アルバイトをしていたブランドのこと、面接の会話、お店での仕事、周りの人達、街並み、と、

40年前とは思えないくらいの記憶が色つきで蘇ります

かかっていた音楽まで頭の中で鳴ります

 

よく「回想法」とか「ノスタルジールーム」とか、認知をよくする方法があげられますが、

「大好きだったもの」には、曲とは限らず、大きな力があることが分かりますよね

 

ありがとう!真っ赤なセーター

写真に撮って、今度こそ、さようならです

 

大好きだった「音楽」を使う意味

上に書いた「大好きだった服」と同様に、

大好きだったものなら、ノスタルジールームに持ち込んで、「回想法」に使いたくなるようなものは、たくさんありますよね

 

大好きだった映画

大好きだったテレビ番組

大好きだった本

大好きだった雑誌 

大好きだった絵

大好きだった漫画

大好きだった家

大好きだった食べ物

大好きだった趣味

 

キリがありません

 

そのなかで、なぜ、

映画「パーソナル・ソング」では「大好きだった曲」をとりあげたのか?

 

答えは、映画に出てくる言葉

「音楽が一番、脳の広い領域を刺激するから」なのかもしれません

 

認知症に関係する人なら誰でも知っている薬、アリセプト

我が家の認知症のばあちゃんも、使っていたお薬です

 

その認知症治療薬アリセプトの開発に貢献したピーター・デイヴィス博士が映画の中で言うんです

 

「認知症治療を長年研究しているが、音楽療法ほど効果的な方法は他にない」

 

アリセプト開発に貢献した研究をした彼の、この言葉の重み

 

まだ、この映画をご覧になっていない方は、予告編だけでも見てください

http://personal-song.com

 

「自分が大好きだった曲」を聴いて、損をすることなど、何もないですよね?

 

当たるも八卦、当たらぬも八卦

信じるものは救われる

 

まずは、やってみませんか?

はじめてみませんか???

 

幸せな気持ち

この映画を通して考えてしまうことは、たくさんあります

  1. 増え続ける高齢者の数と比率
  2. 600万人から700万人!という認知症の人の数(日本)
  3. それを支える医療費と介護費
  4. それを支える家庭と病院と施設での人的労力

 

すべてが、人ごとではなく、わたくし事なんです

90代の自力では生活が立ち行かなくなった父と

90代の認知症の母と暮らしていますから、

 

認知症であろうと、なかろうと、

高齢の人たちがもつ「悩み」「問題」については、

それなりに日々、体験しています

 

私が思う1番大切なことは

「痛みや苦痛ができるだけ少ないこと」「幸せな気持ちを感じられること」です

 

生きていればそれでいいと思えるのは、人ごとだからです

次はお前だ!となった時、悲しく、苦しく、怒りの中で生きていたくはないですよね

 

心穏やかに、楽しみ喜びとともに生きていきたい

それは、誰もが感じることではないでしょうか?

 

個人差はあると思いますが、両親の場合は、病気を治してほしいといった生への執着はなくなっています

けれど、ここが大切ですが、痛いこと、辛いことは、できるだけ和らげてほしいのです

 

治して延命してほしいのではなく、

命がたとえ縮もうとも、痛みをとってほしいと願う時期もあるということです

 

個人差がありますから、一概には言えません

ただ、痛みどめのような、日々の生活の質を上げるものに医療費を使ってほしいと、高齢者本人も家族も思っています

 

「歳をとっているのだから、痛いくらい仕方がない」と言うひとは、

明日は我が身です

 

できるだけ、苦痛のない毎日を

できるだけ、幸せを感じられる毎日を

 

そんな、「幸せな気持ち」にしてくれるものが、

「若い頃に大好きだった曲を聴くこと!」だというのが、この映画のポイントです

 

介護されるお年寄りが「ゴキゲン」だと、

介護する側も、とても仕事がしやすく、ラクで、楽しく、ゴキゲンになります

 

お年寄りが「不機嫌」つまり、怒ってたり、悲しんでいたり、反応がなかったりだと、

介護する側も、対応が難しくなり、ストレスは増し、不機嫌になりがちです

人間関係は「鏡」ですよね

 

大げさにいえば、

高齢者の数、

認知症の人たちの数を

減らすことが出来なくても、

 

その方たちが、機嫌がいいだけで、

医療費も、

人件費も、

労働力も、

減らせるのではないかと、母との生活の中で感じています

 

ゴキゲンがいい日には、痛くなりません

痛くなる日は、ゴキゲンの悪い日です

ご機嫌よく過ごせるようにコントロールすることが、

一緒に過ごす人にとっては重要になります

薬よりも、ゴキゲンが効く不思議

 

私の1曲 ビートルズ「カム・トゥギャザー」 

さあ!

大好きだった音楽(曲)の出番ですね

 

The Beatles - Come Together

https://www.youtube.com/watch?v=45cYwDMibGo

 

前に貼りつけたビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」も、

今回の「カム・トゥゲザー」も、

音だけで動画を見ないほうが、たくさんの思い出が蘇ります

動画はむしろ邪魔になります

 

MTVやベストヒットUSAで、動画を見まくっていたボンジョヴィや、デフレパードや、ヴァンヘイレンや、ガンズアンドローゼズなどは、

音だけでなく動画も見たほうが、記憶が蘇りやすいかも?

 

このへんは難しいですね

宿題にします

 

ヘッドフォンの必要性(集団)

映画「パーソナルソング」の中で、問題になっていたのは、

いかに「大好きな曲」に効果があっても、

ipodとヘッドフォンを大量に用意できなくては、意味がないという点でした

 

アメリカは個人主義の国です

アジア諸国と比べると、お年寄りが子供世代とともに暮らしている例は少ないです

フロリダが有名ですが、暖かい地域で老人ホームに入るのが夢という考え方が一般的ではないでしょうか

 

集団生活の場で、それぞれが大音量で音楽を聴いては、大変なことになります

 

かといって、皆で同じ曲を聴くのでは、ピンポイントで「大好きだった曲」を聴くところにたどり着けません

 

だから、その人その人の大好きだった曲を入れたiPodとヘッドフォンが必要になります

その費用の捻出が問題となります

寄付に頼ることとなります

 

私は政治家でも、ソーシャルワーカーでも、医療関係者でもありません

家庭の主婦です

 

そして、私のような普通の人が、家族を介護している例は、日本ではとても多いです

娘が、お嫁さんが、息子さんが、配偶者が、介護の生活をおくっています

同居も、近距離も、遠距離も、さまざまですが、子供世代が、なんとか工夫して、親世代を施設ではない場でみているケースも、まだまだたくさんあります

 

この場合なら、

ヘッドフォンは、必要ないですよね?

自宅ならば、ヘッドフォンなしで、ケータイで聴く、iPodで聴く、PCで聴く、CDやテープやレコードで聴く

 

と、子供側の事情、親側の事情に合わせて、いろいろな選択肢から選べそうです

 

注:自宅介護がいい、施設介護がいいという話ではありません。それぞれ、よさがあります。それぞれの場で、「パーソナル・ソング」を聴く場合の「方法」を考えています

 

ヘッドフォンの必要性( 聴覚) 耳が遠くなる問題

ここで、ようやく私も気がつきました

以前の記事に、父の聴覚の衰えの話を書きましたが、

https://www.aiaoko.com/entry/nostalgie_room_nanchou

 

大音量のテレビ問題は、お年寄りの介護で、よく聞く話です

大音量にしても、たぶん、よくは聞こえていないのだと思います

 

これでは「大好きだった曲」を聴く時にも大音量となります

しかも、よくは聞こえない。。。

 

だからこそ、ヘッドフォン!なのですね

映画「パーソナルソング」の中でも、ヘッドフォンだからこそ、「直接聴覚に働きかけ効果が高い」というような話がありました

 

うーむ!ヘッドフォンなんですね

 

と、ここで更新です

高齢者の難聴の問題は、さらに、うつ病につながるという話を読みました

聞こえないのは、よくないです

ヘッドフォンで聞こう!!!

難聴とうつ病の関係の話は、コチラです

https://www.aiaoko.com/entry/dance%26something

うつ病を軽減し、幸せな気持ちにする方法が素晴らしいです

 

ありがとうございます

我が家では、まだ介護にヘッドフォンを使ったことがありません

父は、ケータイゲームに夢中ですし、

母は、本が友達です

 

ただし、認知症の母がご機嫌が悪い時には、好きだった曲を使っています

機械音は聞こえないので、私が歌っていました 汗

私がニコニコして歌うと、そのうち、母も一緒に歌いだします

 

でも、ヘッドフォンなんですね

私の歌の効果がなくなった時、使ってみようと思います

 

私自身の場合も、大好きな曲がロックなので、周りの人に迷惑をかけないためにも、ヘッドフォンが必要かもしれません

 

なんでも、試行錯誤!ですね

 

 映画「パーソナル・ソング」はご覧になりましたか?

高齢問題、認知症問題を考えることがありますか?

次はおまえだ!の時、どんな風な毎日をおくりたいですか?

 

 

今日もいい1日をお過ごしくださいね