長文です
お時間のない方は、
「ありがとうございます」のYouTubeビデオだけでも見ていただけると嬉しいです
認知症であったであろう祖母、
若いうちに認知症になった叔母、
歳とともに認知症になった母と、もう1人の叔母、
私の周りには、現在いっしょに暮らしている母のほかにも、たくさんの認知症の親族がいました
認知症は人ごとではない
65歳以上のひとの5人に1人が認知症になるそうです
たったの20%ですか?
20%も?ですか?
「ブレインルール」という本を読んで、認知症に関する追記をしました
よろしかったら、合わせてお読みください
https://www.aiaoko.com/entry/nintishou_alz
自分が認知症になることを想定して、予防するというのは、なかなか出来ない
つい、後回しにしたくなると思います
そんな想定は、したくないですしね^_^
でもそれが、楽しい予防だったら?
しかも、それをすることで、まわりの認知症の方々のお役にもたてるとしたなら???
そんな、自分にとっても楽しくて、
まわりの認知症の人たちも幸せな気持ちにできる
「なにか」をしてみませんか?
好きだったこと、夢中だったことが脳に刺激をあたえてくれる
まずは、私の母の話です
母は、若い時から社交性があまりなく、静かで、ひとりでいるのが大好きな人でした
趣味は読書
いわゆる、活字中毒のひとですね^_^
新学期に、私の新しい教科書が来ると、まっさきに、楽しそうに読んでいました
教科書も面白いのか?!驚
そんな母が、認知症になってからずいぶんとたちます
テレビも、映画も、見ることができなくなりました
話のスピードについていけないのですね
調子の悪い時には、娘の私のことも、孫のことも、わかっていない時もあります
目をあわせようとしないので、わかります^_^
ところが、現在の母の変わらぬ習慣は、新聞を読むことと、読書をすることなんです
テレビも理解できないひとが、読書できるはずがない
そう思いませんか?
一緒に過ごしている娘の私も、疑う時があります
そして、芥川賞、直木賞などが掲載される月刊誌を、母が読んだ後チェックする時があります
驚きます
感想が書かれているからです
嫌いな、イヤな記事を、もう一度読んでしまうのを避けるためでしょうか、
〇〇ページから〇〇〇ページまでは❌などと、書いてあることもあります^_^
入院して出来なくなったことも、帰宅後また出来るようになることもある
父も母も90代です
ありがちなことですが、2人とも、骨折も何度か、誤嚥性肺炎、あとは癌などで、高齢になってから入退院を繰り返しています
父のほうは、歳なりの認知状態(私の方がボケてるかも^_^)なのですが、
さすがに長く入院すると、歩けなくなるし、ボケるし、ヨレヨレです
正直、娘の私も、今度こそ、元には戻れないなと思ったこともありました
お嫁さんは、立場上、なかなか鬼にはなれないと思いますが、そこはそれ、娘なもので、
退院後は、鬼娘のリハビリ!というコワーイ毎日が待っています
疲れても、なるべく横にはならない
昼寝しても、もちろんいいけれど、ソファで座ったままね^_^
出来ることは、今まで通り自分でする
例えば、失敗したパンツだけはお風呂の時、自分で洗うとか
食器は、なるべく自分で洗うとか
ベッドは、きちんと自分で整えるなどです^_^
鬼娘ですか?^_^
私の父と母は、もともと、私とは大違いで、とてもキチンとした綺麗好きな人たちだったので、
疲れても、布団に横にはならない!というところ以外はスムーズでした
布団に寝てしまう生活は、寝たきりの生活にまっしぐらです
ここだけは、父自身の生活のクオリティ、幸せな毎日を維持するために、
ドーン!と鬼役!引き受けました
おかげさまで、
退院後の腰の曲がった、ヨボヨボのお爺さんは、
まあまあ若々しい、自分で歩き回り、ご近所の方たちに軽口をきき、外で食事も出来る人に戻りました
自分で下着パンツを洗うので、大嫌いな紙パンツを履かなくていいのも嬉しそうです
よかったよね、じいちゃん!^_^
認知症だからこそ簡単に出来ること
入院で、ヨレヨレのボケボケになってしまった状態を、もとに戻しやすかったのは認知症の母のほうです^_^
なぜなら、入院して、いろんなことが出来なくなったことを覚えていない!からです
退院して家に戻ると、いきなり、入院以前と同じように、家中を歩き回り、普通の行動を始めます
また転倒して骨折で病院に逆戻りか?!歩くな危険!!という状態でもありますが、
一方で、自然に一日中リハビリを勝手にしてくれている状態でもあります
骨折したこと、手術したこと、痛かったことを全て忘れているのですから、
母の場合は、横になりたがることも全くないし、いきなり、鬼娘の出番もなく、通常運転!となりました
母は、父より早く、ヨレヨレのボケボケから、ボケだけど少しヨレてるだけだよ!^_^くらいまでに復帰しました
おそるべし、認知症!
ありがとう、認知症!
でしたよ^_^
入院中
母は、自分の名前もわからない、書けないところまで進行してしまいました 泣
自宅では、娘と孫を忘れても、自分と夫が今、何歳なのかがとても気になるらしく、
2000年マイナス、それぞれの生年
その答えに、現在の2020の20をプラスして、
現在、何歳!というのを、これはしょっちゅう、雑誌の片隅に書いていました
夫婦の名前とともに
それが、
あろうことか、ティッシュボックスなどに名前が書けない
自分の名前も書けない!
入院のたびに、ショックでした
もちろんのこと、新聞も雑誌も、まったく読めない人になってしまいました
でも、大丈夫です
帰宅したら、また、現年齢の計算メモが始まりましたから^_^
すごいよ、脳の復帰力!
すごいよ、認知症の、覚えていないが故の復帰力!
それぞれの大好きなこと
母は活字を読むことです
新聞が読めているわけではありません
内容理解は、別物です
活字を読むことが、昔も今も、大好きなのです
へーえ!とかムニャムニャ言いながら、新聞、雑誌、広告を、一日中!読んでいる姿は、実に幸せそうです
問題児は、父のほうでした
することがなく、見もしないテレビを一日中、大音量でつけていて、そりゃあ大変!です
つまらないもので、一日中あくびばかりしています
私や孫にそばにいて欲しい所謂かまってちゃん!でした
でも、大丈夫!
父が昔から大好きだったことを、携帯のゲームで孫が見つけて、父が出来るようになるまで指導してくれたからです^_^
この孫には知的障害があります
でもそこは、現代っ子ですから、ケータイ、PC.そういうものは得意なんですね^_^
じいちゃんも、障害のある孫に負けたくないので、そこは必死!です^_^
ケータイゲームの使い方を覚えられずに、投げ出したくなっても、孫に負けるのだけはイヤ!^_^
素晴らしい「力関係の均等」なんですよね
そんなわけで、今や、父は「ゲームっ子」です
小学生の子供がお母さんに「もう、いい加減にゲームはやめなさいよ!」と叱られるがごとくに、
私に笑われています
男の方たちは、
碁
将棋
麻雀
花札
トランプ
パチンコ
などなど、
競争ごとがお好きだった方、いらっしゃいませんか?
ぜひぜひ、ケータイゲームを周りの方が、探してみてください
初心者向けから、プロ級まで、まあ色々なゲームが揃っています
無料ですしね^_^
父は、ちなみにプロ級ですが、
使い方を孫の指導のもとに覚えることと、
指先の動きをスムーズにすることとに、
時間はかかりましたよ^_^
でも、指先を動かすのも脳にいいんでしたよね?
今や、勝つためなら、夜中も目が覚めたらゲームをするという、とんでもないゲームオタクになりました
睡眠不足は健康に悪いですか?
本人がイキイキと、幸せそうな毎日を送っていることの方が、大切だと私は思っています^_^
つまらなくて、一日中、大あくびだった可哀想なじいちゃんから、
勝負師として、イキイキしているじいちゃんに変身!しました^_^
更新です
ゲームが脳にいいことを、脳科学の本、ジョン・メディナ博士著「ブレインルール」で知りました
よろしかったら、コチラもお読みください
https://www.aiaoko.com/entry/game
私の認知症の予防と対策
認知症だらけの家系ゆえ、ある意味、自分も認知症になることは想定内!です
だからこそ、出来るだけ歳をとってからになるように「予防」します
私の場合の大好き!は3つ
- 家族が大好き
- ファッションが大好き
- ロック(洋楽)が大好き
予防としては、
- このブログで「ファッションの手離し」の記事を書く
- このブログで「ロック(洋楽)」の記事を書く
- このブログで父母の「介護」の記事を書く
となります
3つとも大好き!なことばかりなので、苦痛な予防活動ではなく、楽しい予防活動となります^_^
つぎに、認知症になってしまった場合の「対策」としては、
- 記事とともに「不要な大量の衣服」を手離ししているので、家族に手間や迷惑をかけずに済む(残っているのは、認知症になった私をも幸せな気持ちにしてくれる、真に大好きで似合うラクな服だけ^_^)
- 記事を読めば、私の場合認知症に効きそうな「大好きだった曲」が大量に用意されている(毎日、介護者が簡単に聴かせられるよう準備するのみでOK!^_^)
- 記事を読めば、残りの家族も、どんな風に「介護」を進めればお互いに幸せな気持ちになるかわかる(私の大失敗からも学べる^_^)
いいことばかりだなあ!と思うんですよ
大好きだったものは、本人!しか知りませんから、
書き残さなければ、夫も子供たちも、トンチンカンな親切、トンチンカンな選曲!をしてくれることでしょう
いや、
効果がないよ、それでは、ね^_^
結論
準備です!
自分の好きなものや、好きなことを、その日に備えて書きましょう
好きなことを書くのですから、楽しいですよ
周りの人に、その存在を、いざとなったら使えるように伝えておきましょう^_^
自分のまわりの認知症の人たちにも、必ず、大好きだったことが、あるはずです
ヒントを家族や友達やご近所の方からもらいましょう
大好きだったことの威力!は絶大です
- 父の場合は、勝負ごと
- 母の場合は、活字中毒
- 私の場合は、ファッションとロック!
それぞれのひとの、
そのひとだけの、
大好きだったこと!を利用しない手はありませんよね
尊敬する「介護の先輩!さん」「介護の同志!さん」たち
たくさんの介護のご家族さん達のブログを毎日、読ませていただいています
同居、別居、施設など、
介護のあり方もさまざまです
いつもお話しする通り、環境が、状況が、人それぞれなのですから、
介護の方法も、それぞれ違って当たり前!です
これがよくて、これは悪いなんて、ありえませんよね
介護も、みんな違って、みんないい
そんな風に、私は思っています
連絡方法が、はてなブックマークしかない私なので 汗
はてなブックマークをお持ちの先輩、同志さん達です
元・山ガールの松っちゃんはZARDの負けないでが大好き~♪ ♪
http://profile.hatena.ne.jp/MAIKALFUJIOさん
認知症とは異なりますが、愛する奥様の介護を続けるスーパーご主人さんです
尊敬する介護の師匠です
奥様は山ガール♪
♪の印を見るたびに、
私もがんばりまーす♪と、元気百倍♪いただいています^_^
チャーコ (id:harienikki) さん
まさに、お母様の大好きだった紙を使って、大好きな貼り絵をつづけていらっしゃいます
おママさんの作品が素晴らしい!アートです
大好きだったことを続ける喜びは、生きる歓びそのものですよね^_^
高齢の元バレエダンサーが踊る『白鳥の湖』 - 暮らしと勉強 Bettyのブログ
Betty (id:Betty0918)さん
今回の記事を書くきっかけをいただきました
ご主人と別々に暮らして、お母様を介護されています
Bettyさんご自身の知的好奇心も、最高に素敵です^_^
元バレリーナの方の、認知症を吹き飛ばすような、手の踊りが素晴らしいです!
感動です!
大好きだったものには、魔法があるのだと、証明してくださるバレエを、ぜひ、見に行ってください↑
ありがとうございます
大好きだったことは、
山登り
綺麗な紙の貼り絵
歌舞伎
バレエ
歴史
活字を読むこと
勝負ごと
ロックにファッションと、
まさに十人十色ですね
でも、共通するのは、介護の生活になっても、そういう「大好きだったもの」は、色褪せないし、
生きる歓びに繋がっているということだと思います
生きているかぎり、幸せを感じたい
喜びを感じたい
そんな私たちに、素晴らしい感動を分けてくれるバレリーナの彼女に感謝です
↑Bettyさん、素晴らしいビデオのご紹介を、ありがとうございました
大好きだったことは、なんですか?
それをまわりの方に、伝えていますか?
大切な方の、大好きだったことを知っていますか?
今日もいい一日をお過ごしくださいね