映画「風と共に去りぬ」
ヴィヴィアン・リー、主演女優賞
スカーレット・オハラですよね
子供のころから、この役の「人となり」が好きになれませんでした
なぜ、スカーレット・オハラが人気なの?
なぜ、清廉潔白なメラニーじゃないの???
久しぶりに「風と共に去りぬ」を全編ちゃんと見ました
長い映画です
夫が言いました
自分に似ているところがあるからじゃないの?
え?!
ずっと自分に似ているし、そうありたいと思っていた人はメラニーでした
でも、どうでもいい人ではなく好きになれない人というのは、
たしかに「自分も持っている嫌な部分」を感じる人なのかもしれません
結婚前までは強い女ではなかったと自分では思っています
でも
荒波の中で鍛えられました
強くなければ生きていけなかったし
助けてもらった沢山の人たちに
お礼もお返しもできないままに
いつのまにか「明日はまた違う日だから」と言える図太い自分になっていたのかもしれませんね
ある程度の年を重ねてきたみなさんも
もしかしたら、そんなところもありますか?
人生の辛いことキツイことのなかで
違う自分になっていた部分もありますよね
スカーレット派でしたか?
メラニー派でしたか?
クラーク・ゲーブル
魅力的ですよね
子供のころからアシュレーよりレット・バトラーが好きです
アシュレーのことばかり追ってレットを顧みないスカーレットが憎くなります
レットが可哀そうになります
アシュレーというのは、誰にとっても「初恋の人」のようなものなのかもしれませんね
そのひと本人ではなく「初恋の人」という幻影をいつまでも追いかけているのかもしれません
現実と幻影
どちらが大切なのか
ですよね
ハティ・マクダニエル、助演女優賞
黒人俳優として初のアカデミー賞受賞!
それなのに。。。
というところも「風と共に去りぬ」という名作を現在おとしめている要素の一つですよね
評価というものは時代とともに変わるもの
トランプを大統領に選んだアメリカではまた「風と共に去りぬ」の評判もかわっていくかもしれません
人種問題も
南部と北部の問題も
一筋縄ではいかないですね
主義主張や理想も
現実や経験も
それぞれに確かにここにあるから
そのひとそのひとの真実だから
正しいとか間違っているとか
そんなに簡単なものではないですよね
ありがとうございます
それでも、誰にとっても
生きている限りいつだって「Tomorrow is another day. 」です
今日がどんなに苦しくても、また明日は別の一日が始まる
この「風と共に去りぬ」のラストのひとことが、素晴らしいと思います
1940年代のアカデミー賞作品賞受賞作品のリストアップもおわり
いよいよ1930年代となりました
そんな大昔の映画に感動できるって、人間の本質は変わっていないということでしょうか
今日もいい一日をおすごしくださいね