映画「ビートルズ : ゲット・バック」は、それぞれの人たちに、それぞれの気づきと感動を与えてくれましたよね
ご覧になっていない方は、コチラも参考になるかもしれません
今回の記事を書くのに、1年近く?時間があいてしまいましたが、
きっかけは、読者登録をさせて頂き、いつも読ませていただいているアビイ (id:abbeyroad0310) さんの記事でした
スペクター版オリジナル『Let It Be』と、ポールが望んだ『Let It Be... Naked』(改訂版)についての話で、私にとっては「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」についての話です
コチラです
「The Long and Winding Road」の意味するもの(317) - ★ビートルズを誰にでも分かりやすく解説するブログ★
膝を打ちました
そうそう、ずっと、50年もそんな気持ちで過ごしてきたんだよ、と思いました
何の話かというと「ずっと嫌いだった曲が、そうではなく変わる」という話です
曲のアレンジが、いかに、その曲のイメージを変えてしまうのかという話です
ポールが望んだ再編成した『Let It Be... Naked』(改訂版)2003年
「レットイットビー」は、個人的に大好きなアルバムです
小学生の時に、まずはシングル「レットイットビー」を買い、続いてアルバム「レットイットビー」をお年玉で買って以来、50年?も、時をともにした大切なアルバムです
でも、
1曲だけ、聴きたくない曲がありました
それが「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」でした
美しい曲です
文句のない名曲です
なのに、その歌詞と、オーケストラの盛り上がりの組み合わせが、ビートルズの「解散の道」そのものに聞こえ、
あまりに悲しくなるので、聴き続けられない曲でした
もっと正直に言えば、
あのオーケストラの伴奏が、
「ここで泣けよ!ビートルズは解散だぞ!ここで泣け!」と煽っているように聴こえました
ひねた小学生ですよね
映画でも、ドラマでもあるじゃないですか
挿入歌をつかって、ぐいぐい盛り上げていく方法
ここで泣け!と、ミエミエの安っぽいやり方
(すみません、子供の時から素直じゃない性格だったんですね^_^)
つまり、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」には、そういう臭いが(個人的に)プンプンと感じられて、聴くことが困難な曲だったのです
いい曲なのに、です
ビートルズの「レットイットビー」から50年
長生きするといいこともありますね
そこから、50年?
私も60代になりました
どこか捻れた子供も、自分の癌、子供の障がいや病気、両親の介護と、
人並みの苦労もして、
ようやく少しはマイルドな人柄に近づけたかなあなんて、思います^_^
そんな自分自身の道のり(現在進行中^_^)は、まさに「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」だったもので、ビートルズのポールが望んで作り直した『Let It Be... Naked』(改訂版)2003年が出たことすら知らない日々がありました
そして、今、です
ゆっくりと『Let It Be... Naked』を聞くことができる、なんという幸せ
ポールも、こんなふうに、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」を作りたかったんだよねと納得できる、オリジナル版とは全く異なる「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」
とてもいいです
まずは、普通のほうの「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」 」をお聴きくださいね
そして、『Let It Be... Naked』の方の「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」です
全く違う「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」静かに解散に向かうビートルズ
解散は、さまざまな観点から、避けられないものであったことでしょう
- それぞれの個人生活
- それぞれの音楽性と自作の曲の発表
- 契約など、お金に関する問題
どんなグループにもある、集団で仕事をする時に避けられない問題ですよね
だから、
ビートルズの解散を悲しみはしても、それは、仕方のないことだったのだと理解しています
オリジナルのほうを先に聴いてから、
つぎに『Let It Be... Naked』の方を聴くと、裸の、そのままのという意味もあるネイキッドの名の通り
「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」には、ごく自然な哀しみがありますね
大袈裟ではない、作為のない悲しみですね
そうだよね、ポールは、こんな風に作りたかったんだよねと、
ものすごく合点のいく「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」でした
でも、それも、私自身の思い込みのひとつですね^_^
どんなバージョンが好きかは、もちろん、ひとりひとり異なるわけで、
どっちがいい!などという話ではありません
どちらにせよ、美しく素晴らしい曲であることに変わりはなく、
単に個人の「好みの問題」ということになります
^_^
50年の時を経て、自分が好きな「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」に出会うことができました
アビイ (id:abbeyroad0310) さん、ありがとうございました
ありがとうございます
前回まで書いてきた、ビートルズの曲を、今や世界的に有名なグループがコピー→カヴァーしたシリーズ
そのアレンジによっては、同じ曲とも思えぬ全く異なる印象に仕上がっていましたよね
例えば、イエスのこちら
ディープパープルのこちら
コピーの場合は、上手い!といった技術面?に耳がいきますけれど、
カヴァーの場合は、アレンジが自由自在で、別物としての楽しみ方がありますね
皆さんの知っている別物カヴァーには、どんな曲がありますか?
今日も
いい1日をお過ごしくださいね